「愚者は経験から学び、賢者は歴史に学ぶ。」オットー・フォン・ビスマルク
歴史関係の投稿が増えるので「歴史に学ぶ」「歴史から学ぶ」ための考え方・方法を記しておきたいと思います。
1.事実を知るだけではなく、教訓を引き出すこと。
歴史の知識が豊富なのは素晴らしいですが、企業経営に活かすためには、教訓を引き出す必要があります。
- 歴史上のその事件にはどのような背景があったのか
- どのような背景の下、その判断がなされたのか
- その判断はどのように歴史に影響を与えていったのか
- もし違う判断がなされていた場合、その後の歴史にどういう影響与えていただろうか
歴史にifは禁物だということが昔から言われますが「歴史を学ぶ」のであればそうかもしれませんが「歴史に学ぶ」「歴史から学ぶ」場合にはifを問いかけることで学びの量が格段に増加します。
2.引き出した教訓を、実際の企業経営に当てはめて活かすこと
実際には自分とは縁のない国家的な指導者に関する教訓でも、これが企業経営の場面だったら、と想像を膨らませてみることが大切です。あなたが経営者なのであれば、必ず重なる部分があり、経営に役立つヒントがあるはずです。
いずれも事実を並べただけのテキストでは実行は難しいと思われます。「歴史に学ぶ」「歴史から学ぶ」のであれば、教材は小説でも問題ありません。物語としての歴史であれば、登場人物への感情移入も容易で、当事者の気持ちに近づけるでしょう。今はまだ歩み始めたばかりの自身の経営者のキャリアも、いずれ書物に描かれているような物語に……そんな野望を胸に読んでみるのも良いと思います。
とは言いつつ、背景となるザッとした歴史の流れが分かっていないと読む際に辛いという声があるのも事実です。そういった際に事前知識として読んでおくと良いのが「もう一度よむ山川世界史」と「もう一度よむ山川日本史」です。短時間で歴史をザッと振り返ることができます。