二社目として働いたのが「プライベートエクイティ(以下、PE)」と呼ばれる業界です。
PEとは
プライベート・エクイティ投資は成長・成熟期の企業に対し比較的大規模な資金を提供する、または株主に売却機会を提供する投資手法となります。プライベート・エクイティ投資を、過半数の株式の取得を通じて経営権を取得するケースが多いことからバイアウト投資と呼ぶ場合もあります。原則過半数の株式を対象会社経営陣の了解を経て取得し、役員派遣を行い、経営を積極的かつ中長期的にサポートして企業価値の向上に貢献し、株式公開(IPO)、第三者への譲渡、自社株買いなどの方法で最終的に保有株式の売却を行うという点で特徴があります。(引用元:日本プライベートエクイティ協会)バイアウトファンドという呼び方の方が馴染みがあるかもしれません。
PEには広義のPEと狭義のPEがあり、上記引用は狭義のPEを指します。狭義のPEと前回ご紹介したVC(ベンチャーキャピタル)を合わせると広義のPEを意味します。
経営権を取得すると言っても、会社乗っ取りやハゲタカファンドのような存在とは全く異なる存在です。日本でPEファンドが活躍する場面としては、事業再編、事業承継、事業再生が代表的なものです。
両方とも古い記事ではありますが、
事業承継 → 事業承継支援へファンド設立 東京都、総額65億円:日本経済新聞
事業再編 → リストラの受け皿 黒子は和製ファンド(真相深層):日本経済新聞
などが分かりやすいかと思います。
私が経験したのは、事業承継問題を抱える中小中堅企業への投資でした。
共同GP型のファンドを担当したので、自分が所属している会社だけではなく、協働している他の投資会社の考えなどを知る機会も多く、とても勉強になりました。