定番ではあるものの重要なテーマとして、「事業計画策定」に関するシリーズから開始していきたいと思います。今回は全体のイメージをお話しします。
まず対象(想定する読者層)ですが、以下のとおり考えています。
- 起業前の方
- 事業承継をしようとしている後継者の方
- 急成長を目指して資金調達を考えている経営者の方
さて上記1~3の方々ですが、状況が異なる以上、当然ながら事業計画を作る目的も作り方も異なります。よって、当シリーズでも分けて解説していきます。
まず「1.起業前の方」向けですが、主にスモールビジネスや、急成長を前提としない事業をお考えの方が対象です。各地で開催されている起業塾に参加する前に予習的に活用いただいたりすることを想定しています。実際に私が講師を担当させていただいた起業家養成講座での講義内容をベースとした内容です。
次に「2.事業承継をしようとしている後継者の方」向けは、すでに一定程度(数年以上)の期間営まれている事業についての事業計画の作り方をご紹介します。ベンチャー型事業承継で会社を継ぐ予定の方も、既存事業側の事業計画の作り方としてご参考にしていただけるかと考えます。新規事業の計画の立て方については、「事業計画の作り方」というシリーズの中で扱ってしまうとミスリードしてしまう可能性があるので、後日別シリーズで解説できたら良いなと考えています。新規事業について早く学びたい方は、守屋実さんや麻生要一さんの書籍や動画がオススメです。
最後に「3.急成長を目指して資金調達を考えている経営者の方」向けですが、事業計画の作り方を一からご説明するのではなく、事業計画及び資本政策の重要な論点や考え方をご紹介しているかたちを取りたいと考えます。「事業計画の作り方」として解説していくと、ややもすれば事業計画書の穴埋め的内容になってしまいますが、特にスタートアップビジネスには穴埋め的事業計画はふさわしくないと考えるからです(もちろん、起業段階でも事業承継段階でもただ事業計画のフォーマットに記入していくだけ、は好ましくありませんが)。
なお、
- もっと実践的な内容を学びたい
- 事業計画を考え際の壁打ち相手を探している