官民ファンド、遠い累損解消 4機構 1年で6割増:日本経済新聞
スタートアップ企業などに投資して産業を振興する官民ファンドで......
ここで名前が挙がっている官民ファンドの内、中小機構とA-FIVEは私も関わりがありました。
中小機構は私が所属していたVCやPEが運営するファンドのLPとしてです。
A-FIVEとは間接的な関わりで、出資を受けるかどうかを検討している事業会社側にコンサルとして入った経験と、A-FIVEの仕組みを活用して6次化ファンドの設立を行った地方銀行にコンサルとして入った経験とがあります。
私見ですが、中小機構は当時すでに民間VC/PEのファンドへのLP出資経験が豊富で、GPに対する対応でも任せるところそうでないところ、GPに対してどう意見を言えばGPが納得して動くか、などの勘所を掴んでいるように見受けられました。場合によってはGPに無理難題を突きつけるLPに対し、同じLPとして違う意見を言ったりとGP側の立場であった私としてはファンド運営全般でおおいに助けられました。
一方のA-FIVEは知る限り「管理を徹底すればリスクは下がる」との考えに過度に偏っているように見受けられました。当時はA-FIVEが活動を開始したばかりの時期で試行錯誤中だったのかもしれませんが、まさに投資先企業の箸の上げ下げまで管理しようとする投資契約の内容で、首をかしげたのを覚えています。結局、私のコンサル先の内、事業会社側には出資受け入れをしない方が良いと提案し、その案が採用されました。今でも正しい判断だと思っています。